補助事業者(企業名)日本ハムファクトリー
(株)
補助事業者(所在地)長崎県東彼杵群 川棚町
SIer(企業名)植田酪農機工業(株)ライフロボティクス(株)
SIer(所在地)植田酪農機工業(株)(東京都江戸川区) ライフロボティクス(株)(東京都江東区) ニッタ(株)(大阪府大阪市)
タイトル包装機へのハム・ソーセージ製品投入ロボットシステム
企業規模大企業
業種製造業(食料品)
用途包装投入作業
導入の主な目的省人化
概要ハム・ソーセージギフト製品の包装工程における、包装機への投入工程に協働ロボットを導入 。食品衛生法に対応した5本指のロボットハンドを導入。
導入前①網台車に積載された加熱冷却後の製品を2人掛 りでコンベアに投入する。②整列ガイドにて製品が切 り出され、ロボットが次工程の深絞り包装機に搬送し 易いように整列させる。③協働ロボット2台を用いて、 包装機へ一定方向に調整しながら投入する。上記に より、作業者を重労働から解放し、5名→3名の人件費 削減を狙う。また、大きさの異なるワークを把持可能な ロボットハンド(食品衛生法準拠済)をメーカー協力の 元、実証する。同一工程に6種類の製品が流れる為、 可能な限り一つのハンドで対応できるよう設計する。 また、ロボットハンドは分解消毒が必要な為、簡単に 取り外しのできる機構とする。上記により、既存のハ ム・ソーセージの生産工程へのロボット導入障壁と
なっていた、多品種かつ異形形状ワークの把持が可 能となる。また、協働ロボットを使用することで、設置 スペースの問題を解消され、人とロボットの共存したシ ステム構築が可能となる。
導入後人で移送し3人で製品を投入していた
概要②2名が検品後コンベアーに投入
商品を2個づつロボットが包装機に投入
1名が検品手直しを実施
導入ロボット(種類) 協働ロボット
導入ロボット(メーカー)ライフロボティクス
導入ロボット(型番)CORO
労働生産性
単位:倍
1.7
人数
(導入前)
5
(導入後)
単位:人
3
労働時間
(導入前)
15
(導入後)
単位:時間
15
生産量
(導入前)
20,000
(導入後)
単位:個
20,000
その他効果長時間肉体労働削減
投資回収年
単位:年
5.5
事業規模
単位:百万円
20
効果(年あたり)一人当生産数増加:178個/HMアップ 266個/HM→444個/HM
労働生産性:2名(360万円=30万円×2 名×6ヶ月)の人件費に相当
ロボット導入のきっかけハム・ソーセージ業界は、お中元・お歳暮時期は大幅に生産量が増加し、年間を通じて閑繁差が大きい のが特徴です。又ギフト製品の包装工程は手作業が中心であり、繁忙期に合わせた採用を行うものの、生 肉製造現場の臭いや脂等の要因により人気が無く、短期労働者の確保が困難になっております。
当社は以前より省力化、省人化を進めてきたものの、以下の物理的、技術的理由でハードルが高く、 ロボット導入には至っておりませんでした。
①製品が不定形かつ多品種生産への対応
②産業用ロボット導入スペース不足(安全柵設置場所不足)
③ロボットティーチング専門知識不足
④ハム・ソーセージ業界特有の品質担保
これらの問題の解決、省人化生産への方策をライフロボティクス(株)様に 相談し、提案を受けました。同社取り纏めの下、不定形ワークを把持 可能なロボットハンドをニッタ(株)様、既存包装機と連携するコンベア製作とロボットシステムの構築を植田酪農機工業(株)様と三者合同 チームにて対応いただき、今回の協働ロボット導入に至りました。
ロボット導入を終えてロボット導入後の工程は下記になります。
①網台車に積載された加熱冷却後の製品を2人掛りでコンベアに投入します。
②コンベア上に流れた製品はロボットが取り易いよう整列され、個別に切り離されてロボットまで搬送します。
③搬送効率アップの為、2台の協働ロボットがそれぞれ2個づつ製品を掴み上げ、包装機に投入します。 ロボット導入の結果、2名省人化できた上、導入前に比べ作業者への肉体的負担が軽減し、検品精度が向上しました。また協働ロボットを採用した為、作業者の安全面でのリスクも低減されています。
また、ハム・ソーセージ製造においては一つ一つが形状が異なり多品種対応が難点でありました。ニッタ
(株)様開発の5本指の食品衛生法適合ハンドは、一つのハンドで不定形かつ異型な様々な品種にも対 応できる為、ロボットハンドの切り替えが不要となりました。今回ご協力いただいた3社の皆様は、オペレーショ ンを簡単にする為の工夫や段取り替えの簡素化など、使い勝手向上を目指して様々なアイデアを盛り込ん でいただきました。なお、協働ロボットは、簡単にロボットの作業プログラムを変更できる為、様々な仕事をさ せることが可能です。今後もロボットと協働に働けるメリットを生かし、人材不足問題の解消に努めていきま す。
ロボットユーザーからひとことロボット導入は、省人化 効果が期待されますが、 安全柵やティーチングなど 専門的知識と労働安全 面での課題がありました。 又商品ライフサイクルが短い業界であり導入に至っておりませんでした。今まで導入今回の導入ロボットは人と協働するロボットであ り、設置場所がクリーンルームのため白カバーを 被せており、見た目は作業者に見えます。安全 柵も無く作業者の隣で何時間でも同じスピード で同じ作業を繰り返し、疲れを見せません。
今回食品衛生法に適合するハンドが開発され たことにより更に他の工程にも活用が期待できま す。人財不足が深刻な今、協働に働けるロボッ トを今後も活用していきたいと考えています。

ロボットシステムインテグレータからひとこと
これまで弊社はロボットで 包装後の食品を把持する システム構築の経験はあ れど、包装前の食品を直 接掴む案件を手掛けたこ とはなく、弊社にとっても大 きなチャレンジでした。今回、植田酪農機工業様、ニッタ様、弊社の 三者の知恵を結集し、協働ロボットのシステムを 導入させていただきました。今回の製品は形も 大きさも異なり、品種も様々と極めて難しいワー クでありましたが、把持ミスも少なく、段取り替え の負荷も少ない使い勝手の良いシステムに仕 上がりました。今回の経験を元に、人手不足に 悩む食品工場の問題解決を更に進めていきた いと考えております。

ロボット活用ナビより  http://robo-navi.com/webroot/doc_download.html