提案類型A未活用領域における導入実証・FS事業 (補助金上限額:導入実証3,000万円、FS 500万円)
三品産業(食品・化粧品・医薬品産業)又はサービス産業におけるロボット活用であって、これまで当該分 野における活用が進んでこなかった阻害要因を明確に特定し、これを解決するためのロボット導入実証やFS (Feasibility Study:実現可能性調査)を行う計画を対象
補助事業者(企業名)(株)タカゾノ
補助事業者(所在地)大阪府枚方市
SIer(企業名)(有)キムラ電機
SIer(所在地)京都府久世郡御山町
タイトル協働ロボットとパレットストレージ導入による医療用分包紙検査作業環境の改善
企業規模中小企業
業種製造業(医療機器)
用途ハンドリング 荷物搬送
導入の主な目的製造現場環境改善
概要製品の自動仕分け及び品目別出荷における、積み込み工程に協働ロボットを導入。
上流部・下流部の制御を工夫し、1台のロボットのみでシステム構築を実現。
概要②製品の出荷工程に於いて、複数の上流機からラ ンダムに流れてくる重さ12kgの製品を2名の作業 者が手積にて対応していたが二交代制導入による 作業時間の増加や出荷量の増加により作業環境が 悪化、この環境を改善する為にロボットの導入に踏 み切った。スペース面の考慮から、協働ロボットの導 入を検討した。
検査場確保の為、1台のロボットにて全ての作業を 完結させる様、上流・下流の搬送機とロボットを連動 させシステムの完成となった。結果2名分の省人化 を実現。導入前に懸念していた作業者のロボットに 対する不信感や安全性の不安も実稼働により払拭 され、「人とロボットが共存できる職場」となり、と同 時に作業者の肉体的負担の軽減を実現した。
企画の段階から協働ロボットを選定し、その特徴を 最大限生かせたことが成功のポイントであった
導入前人が1つずつ製品を仕分け・積込をしていた
導入後コンベアーが製品を自動仕分け
ロボットが製品をピッキングする
パレットストレージが品目別に移動・搭載する
導入ロボット(種類)垂直多関節協働ロボット
導入ロボット(メーカー) ファナック
導入ロボット(型番)CR-35iA
労働生産性
単位:倍
1.5
人数
(導入前)
6
(導入後)
単位:人
4
労働時間
(導入前)
8
(導入後)
単位:時間
8
生産量
(導入前)
6000個/日
(導入後)
単位:個
6200個/日
その他効果肉体的負担の低減
投資回収年
単位:年
3.5
事業規模
単位:百万円
31.7
効果(年あたり)ロボット導入により
削減された人員 2名

上記作業者の賃金を450万円/年として 算出 31.7百万円÷9百万円(2名)
ロボット導入のきっかけ株式会社タカゾノは主に医療用分包機を製造しており、その中でも我々消耗製品部は機械に装着する 分包紙を製造しております。年々増加する出荷量に対し生産量を上げる為、二交代制を導入し対応して まいりましたが、早朝時・深夜時の人材確保や作業者への肉体的な負担の増加という問題に直面し、この 問題を解決するべくロボットの導入に踏み切りました。
ある展示会を見学していた際、緑色をした巨大・かつユーモアのあるロボットに目が行きました。それが最大 可搬35kgの協働ロボットでした。 特徴を聞くと弊社が望んでいる条件(ワーク重量12.5kg・ 柵を設けたくない・安全第一)をクリアーしていることもあり、この機種をベースに「人とロボットが共存できる環境の構築」を目指そうと決心し、研究を重ねて行きました。
協働ロボット特有のティーチングの難しさ・リスクアセスメントの設定等の 問題をKマシンさん(商社)に相談をしながら 御紹介いただいたキムラ電機さん(システムインテグレータ)IDECさん(センサーメーカー)伊東電機さん/綾部機工さん(コンベアーメーカー の協力を仰ぎながらなんとかシステムの完成に至りました。
ロボット導入を終えてこのシステムは1台の協働ロボットのみで上流機4台からランダムに流れてくる製品を自動仕分けを行い、 それぞれの製品を品目別に下流のパレットに積み分けるという作業を行うものでロボットの最大可搬距離内 にシステムを収めるのに苦労し、設計を何度も何度もやり直しました。最終的にパレット側がロボットと連動し 製品を品目別のパレットが迎えにくる形とし、システムの完成に至りました。
導入の結果、従来この工程に携わっていた2名分の省人化が果たせ、この工程により生じていた部署特有 の疾病(腰痛・椎間板ヘルニア)への根本的な対策が出来、欠勤者も無くなりました。
又、導入前のロボットに対するアレルギー(操作面・危険性)が 拭い去られ、いまではロボットに愛称を付け、仲間の様に呼びかけ ています。
目標であった 「人とロボットが共存できる環境の構築」 が達成できたかなと思っております。

これからは他部署・協力会社さんへ、この技術を水平展開させ 日本のモノづくりの底上げに尽力したいと思います。
ロボットユーザーからひとことロボット導入前は、現場の 要求に応えられる仕事をこな してくれるのだろうか?作業者 が馴染んでくれるのだろうか? 故障して生産に支障をきたす のでは?と不安ばかりでした。
実際導入し、稼働させてみると初期トラブルは 有ったものの 黙々と、かつ正確に仕事をこなし てくれる働きぶりに「苦労した甲斐があったな~」「なぜもっと早くに導入しなかったのか」と思ってい ます。
ロボット大国といわれる日本ですが現在のロ ボット自体の出荷先は海外がメインとなっている とお聞きします。日本のモノづくりの底上げのため 皆様もチャレンジされてはと思います。
ロボットシステムインテグレータからひとこと
今回まだ実績のなかった最 大可搬35kgの協働ロ ボットを導入したいと相談を頂 き、キムラ電機さんと共に協働 ロボットシステムの構築に努め ました。
通常の垂直多関節ロボットとの違いに苦労し ましたが、タカゾノ様との打ち合わせにより協働ロ ボットの良い部分を十分に引き出せたと思いま す。リスクアセスメントの設定等難しい部分がい ろいろとありましたが、大変貴重なやりがいのある 案件を担当させていただきました。今回の実績によりさらに協働ロボットの可能性を 実感しました。今後さらに協働ロボットを導入さ れる企業が増えてくると思います。

ロボット導入実証事業_事例