提案類型【B.コスト削減に向けたSIプロセス実証事業】

補助金上限額:3,000万円
補助率 中小企業:2/3、大企業(中小企業以外):1/2
ロボットシステムの構想・設計・導入を担うシステムインテグレータと密に連携し、ロボットシステムの導入におけるシステムインテグレーションのコストを削減する設計手法の実証を行う計画を対象とします。
補助事業者(企業名)ギフハイテック(株)
補助事業者(所在地)岐阜県安八郡神 戸町
SIer(企業名)アルファーデザイン(株)
SIer(所在地)長野県東御市
タイトルリニアコンベアを利用した省コスト化コンプレッサー組立システム
企業規模中小企業
業種製造業(プラスチック 製品)
用途ハンドリング、搬送
導入の主な目的省人化・省力化
概要自動車のコンプレッサー組立検査工程に組立・搬送を行うロボットを導入。
組立自動化に加えてリニアコンベアの導入により工程間の製品搬送も自動化し省人化を実現。
概要②来年から生産を計画している新規受注のハイブリッドカー用インバーターカバーCO(コンプレッサー)の組立検 査工程で、アルミ製のカバーにコネクタ取付後、各種検査を実施する。この工程をロボット導入無しで計画すると1 シフト5名が必要となる。組立時には1個あたり4パーツ・10箇所のネジ締めが必要であり、ネジ締めは自動車部品 業界では重大不良の要因の一つであるため、作業者への肉体的、精神的な負担が大きい。従来手法では組立 工程にスカラロボット3台導入して組立工程を自動化し、5名から3名への2名の省人化を行ってきた。
本事業では、位置精度が高いリニアコンベアモジュールと柔軟かつコンパクトな動作が可能である6軸多関節
ロボットを組み合わせることにより製品移動も自動化され、更なる省人化(1シフト1名)が可能となった。
導入前従来手法ではスカラロボットを導入することにより作 業負担の大きい組立工程を自動化し、1シフト2名の 省人化を行っている。

稼動想定年数 5年
作業人数 3名
導入コスト 4,000万円
人件費 1,814万円/年
合計 13,070万円
導入後工程間の製品移動を自動化することにより、1シフト 1名での作業が可能となり、従来手法に対して1シフト
2名の省人化が可能となる。


稼動想定年数 5年
作業人数 1名
導入コスト 5,676万円
人件費 605万円/年
合計 8,701万円
導入ロボット(種類)垂直多関節、搬送、直交ロボット
導入ロボット(メーカー)ヤマハ発動機
導入ロボット(型番)YA-R5F、LCM-X
労働生産性
単位:倍
5
人数
(導入前)
10
(導入後)
単位:人
2
労働時間
(導入前)
8
(導入後)
単位:時間
8
生産量
(導入前)
1300
(導入後)
単位:個
1300
その他効果省スペース化
投資回収年
単位:年
2.4
事業規模
単位:百万円
56.8
効果(年あたり)人件費削減効果(4名/シフト×2シフト)
=302.5万円/年×4名/シフト×2シフト
=2,420万円/年
ロボット導入のきっかけギフハイテック㈱は自動車部品を金属部品のインサート樹脂成形等により製造しています。肉体作業負 担の軽減、労働力不足への対応、生産性の向上、業務の付加価値の向上を目的として以前より自動化 を積極的に行っています。製造工程においては部材投入から製造完了までを自動化することにより、人の 作業は部材運搬と工程監視のみとなり大幅な省人化と生産の安定化を実現しています。組立検査工程 においても、自動検査装置の導入や作業負担の特に大きい複雑なネジ占め作業にロボットを導入すること により、自動化を進めています。しかし人手不足の影響は年々悪化しており、目的とする生産効率を維持 するために、また貴重な人材に付加価値の高い業務に従事してもらうためにも、更なる自動化が必要となっ ていました。
次の自動化の候補の1つが組立検査工程における装置間での製品運搬作業でした。運搬作業を自動 化することが出来れば、1ラインで1~2名/シフトの省人化が可能となります。しかし、ロボット導入やフ リーフローコンベアの導入による自動化ではスペース確保やコスト面でのハードルが高く、実現が困難でした。
そんな時に、リニアコンベアモジュールの存在を知り、これを活用すればコスト面及びスペース面での課題を 解決できる可能性が出てきました。丁度、新規受注に合わせての組立検査工程の増設が決まったため、 従来以上の自動化実現ためロボットを導入するに至りました。
ロボット導入を終えて従来の組立検査工程では3名/シフトで、2名が工程間の部品運搬、1名が最終の外観検査を担当 していました。今回導入した組立検査工程では形状は円周式で、リニアコンベアモジュールが作業者がセッ トした製品を各工程を運搬し、各工程で自動で組立検査が行われ、最後にセットした作業者の下に戻り 外観検査を行い完了になります。そのため、1名の作業者が製品のセットと外観検査を行う以外は全ての 作業が自動化され、1名/シフトでの作業が可能となりました。リニアコンベアモジュールは位置精度が高く、 コンベアモジュール上での作業ができ、作業台等の設置が不要で省人化と合わせてスペースを最小限に抑 えることも可能となりました。
人の作業が主体の場合は改善点の把握や対策の実施が困難ですが、ほとんどの作業が自動化されたこ とにより、多くの情報が数値化され作業状況を詳細に把握・分析し、改善することが可能となります。また新 設工程の必要人員を抑えることにより、人材不足の影響を最低限に抑え生産性もより安定します。さらに、 機械が出来る仕事を機械がすることにより、負担の大きい単純作業では無く、各人にあった付加価値の高 い作業を任せることも可能となります。
初めての導入となるリニアコンベアモジュールを活用し、従来手法では難しかった自動化を実現できたことに より、今後のロボット導入、自動化の可能性が広がりました。
ロボットユーザーからひとことこれまでも自動化には取り組んで来ましたが、 今回の計画を実現できたことにより、自動化の 可能性が広がったことを実感しています。それ以 上に社内に対して自動化をよりアピールすること ができたと思います。今回のロボット導入の結果 を社内で共有化し、今後の自動化の更なる推 進につなげたいと思います。
年々人手不足が激しくなっている現状では、 貴重な人材に如何に活躍してもらうかがより重 要となってきています。自動化により付加価値の 高い作業に従事しやすい基盤づくりを推進して 行きたいとおもいます。
ロボットシステムインテグレータからひとこと
ヤマハ製のリニアコンベアモジュールを使用した 組立検査一環ラインを製作したいと、ギフハイ テック㈱殿より要望を受けました。弊社もリニアコ ンベアモジュールを展示会等で情報は得ており ましたが、実際に使用し動きも早くまた、今まで の直動ロボットとは違い一定の範囲内でモ ジュールが行き来できることに、今までの装置作 りとは違う高みにきたことを実感いたしました。今 後もお客様のご要望に添えるような装置作りを 目指して行きたいと思います。

ロボット活用ナビより  http://robo-navi.com/webroot/doc_download.html