提案類型【B.コスト削減に向けたSIプロセス実証事業】

補助金上限額:3,000万円
補助率 中小企業:2/3、大企業(中小企業以外):1/2
ロボットシステムの構想・設計・導入を担うシステムインテグレータと密に連携し、ロボットシステムの導入におけるシステムインテグレーションのコストを削減する設計手法の実証を行う計画を対象とします。
補助事業者(企業名)カンダコーポレーション(株)
補助事業者(所在地)東京都江東区
SIer(企業名)グローリー(株)
SIer(所在地)兵庫県姫路市
タイトル小売店向け現金(釣銭)出荷作業の効率的なSIプロセスの実現
企業規模大企業
業種サービス業(物流)
用途ハンドリング(紙幣)
・搬送
導入の主な目的コスト削減と品質向上
概要釣銭作成機運搬工程に紙幣搬送を行うロボットを導入。
直交・単軸ロボット(ヤマハ発動機製)を採用しロボット剛性を高めた。
概要②釣銭作成工程において紙幣搬送を行う直交・単軸ロボットを導入した。従来使用の多関節ロボットには耐久性に 難があり実用性に欠けた。ロボットの関節部分を直交・単軸型にすることのよりロボットへの負荷を軽減させた。 また予めビニール袋を作製しセットした袋に釣銭を投入していく仕様へと変更した。さらに作製機械のエラーメッセ ージをパソコン上の表示に加え音声ガイダンスを取り入れた。これらにより1袋作製時間が5秒以上短縮し、ビニー ル袋の無駄がなくなり、エラーの原因が即時に把握でき、エラー解除作業が迅速に行えるようになった。投資効 果としては年間約15百万のコスト削減を実現した。
導入前従来は紙幣投出機から紙幣を運搬する為に多関節ロ ボットを導入していたが、1日約2,500回稼働することから 関節への負担が甚大で、エラー故障が原因の一斉機械 停止が発生しアイドリングタイムが効率化を阻んでいた。
従来のコスト
・釣銭作成人件費・・年間35,741千円
・運行順に並べ替え人件費・・年間5,585千円
・パック資材費用・・年間9,386千円
・その他資材費用・・年間10,115千円
・ゴミ廃棄費用・・年間110千円
・保守料・・年間4498千円
・光熱費・・年間1,914千円 合計67,349千円
導入後多関節ロボットから直交・単軸ロボットに仕様変更し 、関節への負担を軽減した。結果、エラー故障が圧倒 的になくなりアイドリングタイムが改善され1回の稼働速 度が約5秒向上した。併せてエラー故障解除作業が大 幅に減ったことによる作業員のストレス軽減も大きい。
今回のコスト
・釣銭作成人件費・・年間27,699千円
・運行順に並べ替え人件費・・年間0円(▲5,585千円)
・パック資材費用・・年間9,258千円
・その他資材費用・・年間10,115千円
・ゴミ廃棄費用・・年間0円(▲110千円)
・保守料・・年間3600千円(▲898千円)
・光熱費・・年間1,914千円 合計52,586千円
導入ロボット(種類)直交ロボット・単軸ロボット
導入ロボット(メーカー)ヤマハ発動機
導入ロボット(型番)SXYBX-C-F3/B10-R
労働生産性
単位:倍
1.4
人数
(導入前)
7
(導入後)
単位:人
5
労働時間
(導入前)
8
(導入後)
単位:時間
8
生産量
(導入前)
3,000
(導入後)
単位:個
3,000
その他効果不要物(ビニール)の削減
投資回収年
単位:年
6.6
事業規模
単位:百万円
98
効果(年あたり)・釣銭作成人件費・・年間27,699千円(▲8,042千円)
・運行順に並べ替え人件費・・年間0円(▲5,585千円)
・パック資材費用・・年間9,258千円(▲128千円)
・ゴミ廃棄費用・・年間0円(▲110千円)
・保守料・・年間3600千円(▲898千円)
合計▲14,763千円
ロボット導入のきっかけカンダコーポレーション株式会社は創業75年と歴史ある会社で、主に物流業を主としていますが、銀行の現 金センター業務アウトソーシング業を請け負っており、小売店が使用する釣銭をパックで包装し提供していま す。正確を要し納金時限が厳格である中、ミスなく大量生産することを求められ、人海戦術で対応仕切れ る環境にありません。そこで13年前に全自動釣銭作成機の導入に踏み切り、紙幣投出機から出金された 紙幣を搬送するロボットを導入しましたが、多関節であるが故のエラー・故障が多く、その都度修理でアイド ルが発生し、又保守費用も嵩張ることから効率を落とす要因となっていました。
これらの問題を解決し、作業効率を向上させたいと考えていたところに システムインテグレーターであるグローリー株式会社様からご提案をいた だき、ロボットの関節そのものに負担のかからない直交・単軸ロボットの 導入を決定しました。
ロボット導入を終えて以前の紙幣搬送ロボットは、関節数が複数あり、紙幣投出機から出金された現金をロボットが掴むのに 複数の関節をフルに使用し紙幣を搬送していました。
複数の関節を毎日約2,000回稼働させるため、機械疲労が激しく、稀に故障します。故障すると紙幣搬送を人間の手で行うことになり、重度の労働力が必要となり更に釣銭作成 の効率を損ねる結果となっていました。
ロボットを多関節から単軸・直交ロボットに替えたことで、関 節数が減り、ロボットが動く方向も2方向となり、関節への負 担が大幅に減少しました。又、ロボットが複雑な動きをしなくなったことにより、搬送スピードが向上、全体で1パック作成あたり5秒の短縮に成功しました。1日辺りに換算すると2,000パック×5秒=10,000秒、約2.7Hの労働時間削減にも成功しました。 今では従業員のストレスも軽減され、快適そのものです。
ロボットユーザーからひとことロボット変更前は、いつロボッ トが止まるか、ひやひやしなが ら作成作業を行ってました。一 度ロボットが停止してしまうと修 理完了まで4時間作業が停 止してしまいます。作成機は4 名で動かしているので4名×4時間➡16時間のアイドルタイムが発生することとなり、残業が発生す ると同時に従業員のストレスにもなります。今回 釣銭機を入れ替えたことにより、ロボットは勿論 のこと紙幣投出機やパック包装機も新しくなり、 と同時にエラーの発生件数も少なくなりました。 取引先が来店の際も自信をもってこの釣銭作 成機を紹介することができるようになりました。
今後もこのロボットたちと共に効率を追求して いきます。
ロボットシステムインテグレータからひとこと
今回のロボット導入以前も弊社旧式のつり 銭作製システムをご使用いただいておりました が、10数年以上も以前に開発したシステム でした。人手に頼らずにバラ紙幣を自動パック するという当時では画期的な機構でした。垂 直多関節ロボットを採用しており、複雑な動き を多数回行なうという機構でしたので、障害が 発生すると修復に時間がかかるという側面もあ りました。
今回バラ紙幣を自動パックする機構に直交・ 単軸ロボットを採用しました。ロボットの稼動を 単純化し、障害の低減ばかりでなく処理速度 のアップをも実現させました。メンテナンスも行な いやすくなり、万全な保守体制を提供できます。
ロボットを活用した安定稼動・処理速度の アップにより、更なる業務への貢献ができると考 えています。

ロボット活用ナビより  http://robo-navi.com/webroot/doc_download.html