提案類型【C.公共空間におけるロボット社会実装プロジェクト】

補助金上限額 導入実証:3,000万円、FS:500万円
補助率 中小企業:2/3、大企業(中小企業以外):1/2

空港や市街地、ショッピングモール、ホテル、飲食店、駅などの公共空間においてサービスを提供するロボットの活用について、価値評価手法の確立などを通した、社会実装に向けたロボット導入実証やFSを行う計画を対象とします。
補助事業者(企業名)日本空港ビルデング
(株)
補助事業者(所在地)東京都大田区
SIer(企業名)(株)電通国際情報サービス
SIer(所在地)東京都港区
タイトル空港におけるロボット制御・相互連携ネットワークの構築とサービスロボットの導入実証
企業規模大企業
業種サービス業(不動産 管理)
用途受付・案内 警備
荷物搬送
導入の主な目的労働生産性の向上
概要専用の無線ネットワーク環境を含む、制御・相互連携環境を構築。
空港のサービス向上や労働力補完に資する各種ロボット実験希望者の公募と導入実証の実施。
概要② 警備ロボット(1社)
警備における巡回警戒業務、顔認証を用いた警戒を実施。 また、多言語(日英)による施設情報提供を実施。

物流ロボット(2社)
出発ロビーでは店舗からインフォメーションまで、また到着 ロビーでは店舗から空港ラウンジなど、実際にお客様が行き 交うエリアで実証実験を実施。

翻訳ロボット(4社)
出発ロビーにおいて、案内所カウンターの一部または Haneda Robotics Lab特設ブースにおいて、外国語(英語、中 国語、韓国語)での多言語案内を実施。その他、ヒアラブル 端末での翻訳/業務サポートができるかの検証を実施。

店舗決済補助・ネットワーク構築
店舗決済の在り方及び補助ロボットについての検証、ロボッ トの制御が可能な専用ネットワークを構築を実施。
導入前「警備」「物流」 「翻訳」の3つのテーマについて、人員による対
応が行われている状況。

空港内にロボットが接続できるネットワークが無く、携帯通信に よってロボット等を制御している状態。
導入後専用の無線ネットワーク環境を構築。
効率の向上と負荷軽減に資するロボットを広く公募、
7社を採択。

今回整備した専用無線ネットワークを活用し、安定 したロボット実験を展開。
導入へ向けたさらなる課題抽出を実施。
国内外から、多数の視察をうけ、政府の推進する
「改革2020プロジェクト」との連携のもと、羽田空港の ショーケース化に貢献。

キャッシュレス化へ向けた検討及び、会計時の待 ち行列を改善するため、補助ロボットを使用。
導入ロボット(種類)警備ロボット 1社
物流ロボット 2社
翻訳ロボット 4社
導入ロボット(メーカー)
導入ロボット(型番)
労働生産性
単位:倍
人数
(導入前)
(導入後)
単位:人
労働時間
(導入前)
(導入後)
単位:時間
生産量
(導入前)
(導入後)
単位:個
その他効果品質向上/疲労軽減
投資回収年
単位:年
事業規模
単位:百万円
76
効果(年あたり)
ロボット導入のきっかけ1.『旅客ターミナルの更なるサービス品質向上と生産性向上・各種業務課題解決の両立』
羽田空港では2020年に向け、旅客ターミナルの更なるサービス品質向上、利用者の満足度向上に努 めております。しかし、日本の労働生産人口減少が予想される上、政府の推進する「働き方改革」に伴う 生産性向上が求められる中、羽田空港の各種業務課題を解決していくためには、ロボット技術の活用は 不可欠と考えており、各種実証や導入事業に取り組んでおります。今年度のテーマは、「警備」「物流」「翻 訳」という特に人員を要する分野における公募形式の実証実験に加え、前年度実証実験実施時に明らか になった課題である、無線ネットワーク環境の整備としました。

2.『政府の推進する「改革2020プロジェクト」との連携のもと、羽田空港のショーケース化に貢献』
ロボット技術活用の実験と優れたロボットの導入をより加速させていくために、国土交通省及び経済産業 省とも連携し、空港全体で様々なロボットが活躍している状況を創出、一般の方にロボットを身近に感じて もらうこと、社会実装の促進により課題の解決が加速される社会的波及効果、活用事例が世界へと発信 されること等を目指しました。
ロボット導入を終えて「警備」「物流」「翻訳」の3テーマでロボットを公募/審査し、「警備:1社」「物流:2社」「翻訳:4社」の計7社を採択し 実証実験を実施いたしました。空港及び実験実施事業者の双方にとって、業務の現場に近い場所で実験を行ったことで、数多 くの課題と有効なデータを得ることができたと考えております。空港でのロボット導入の際に発生すると想定される導入課題を洗い 出したことで、施設側の環境整備、ロボット利用に伴うルール作りをより一層推進し、2020年に向けて日本のロボット産業のさら なる普及と世界への発信に貢献していきます。

『警備ロボット』
顔認証による不審者検知、サーモセンサーによる侵入検知などの実現性を検証し、有効なデータを取得いたしました。
『物流ロボット』
走行ルートのマッピングも容易に実施することもでき、安全面や走行性能の改善により、今後実現可能性が高まるものと考えます。
『翻訳ロボット』
AIを用いて学習するロボットは、日ごとに質問に対する正答率が上がりました。
基本会話の情報整備などにより、さらに回答精度が上がる可能性が高まると考えます。
『店舗決済補助・ネットワーク構築』
キャッシュレス化を実現した際の工数削減効果を確認するとともに、待ち行列の改善について、ロボット活用の可能性を検証でき ました。また、各テーマの実証で専用のネットワークを介した情報授受を実施しました。また、ROSおよびWEB-APIを使用して複 数機種のロボットに対しネットワークを介して制御する実証を行いネットワークおよびプラットフォームの動作を確認しました。
ロボットユーザーからひとこと今年度は、昨年度に得られ た課題である「緊急時または 必要に応じたロボットの制御、 相互連携ネットワークの構築 検討」を主軸としつつ、「警 備」「物流」「翻訳」「店舗決済補助」の新たな4つのカテゴ リーの実証を行いました。今後はこれまでの実証 を通じた知見を活かし、社会実装としての「人と ロボットの協業モデル構築」に向け、国と連携で 進めている「サービスロボット利活用に関する ルール作り」にもさらに力を入れていきたいと思っ ています。また、様々な関係者のご協力のおか げで本取り組みに関しては、非常に注目度の高 いプロジェクトとなりましたので、羽田空港を舞台 に今後も継続的に情報発信し、ロボット技術の ショーケース化に寄与してまいります。
ロボットシステムインテグレータからひとこと
日本空港ビルデング様の Haneda Robotics Lab に は構想・立ち上げから参画さ せていただき、今年度は公募 による実証における構想から3 種のテーマでの実証に加え、 前回実証の課題であるロボット稼働に必要なインフラの整備およびロボットプ ラットフォームの検討についても支援させていただ きました。羽田空港関係者、参加事業者、専 門家の方々、国交省・経産省の方々のご協力 のおかげで注目度も高く社会的波及効果が高 い取組みになりました。ロボットの実用化には、 導入にかかる基準や手続きの整備、ロボットの 稼働・制御を容易に且つ円滑に行うためのイン フラ・プラットフォームの整備と標準化への継続 的な取り組みが必要であると感じています。

ロボット活用ナビより  http://robo-navi.com/webroot/doc_download.html