補助事業者(企業名)堂本食品(株)
補助事業者(所在地)広島県広島市
SIer(企業名)(株)ヒロテック
SIer(所在地)
タイトルロボットによる食品の重量検査作業とパレタイズ作業の 標準化
企業規模中小企業
業種製造業(食料品)
用途検査 搬送
導入の主な目的過酷作業の代替(体力面)
概要多品種少量生産、多種多様製品の食料品製造業の製品のパレタイズ。
品種認識、重量検査、パレタイズ作業を1台のロボットへパッケージング。
導入前食品製造の製品パレタイズ作業において、多品種 少量生産、製品サイズも多種多様な事から制限が 発生する可能性のある自動化が行えなかった。
現状は結束後の製品(10~12㎏)を専属作業者が600~700箱/日、結束機からハカリへ移動させ重量 検査を行い、その後に製品を持って歩き、パレットへ 振り分け、パレタイズを行っていた。
自動化を行うためには重量検査装置、製品認識設 備、パレタイズ装置が必要でラインとして大型化して しまい、スペースの上でも設置が困難であったが、 今回、必要な工程をロボットへ全て組み込んだ。
実施に際しフレキシブルハンドによる多品種対応、 ロードセルやカメラによる製品識別機能を組み合わ せたロボットの導入により、結束した製品を受渡コン ベアへ流すだけで重量検査と各パレットへの製品振 分、パレタイズ作業までが自動で行えるようになり、 パレタイズの専属要員が不要となった。
導入後専属要員が製品を1箱ごとに手で持ち
重量検査、及びパレタイズを行っていた。
概要②ロボットがカメラで品種を確認。
製品吸着、及び重量検査を行う。
ロボットが品種ごとに振り分け、パレタイズ。
導入ロボット(種類) 垂直多関節ロボット
導入ロボット(メーカー) 安川電機
導入ロボット(型番) MOTOMAN-MH180
労働生産性
単位:倍
5
人数
(導入前)
1
(導入後)
単位:人
0.2
労働時間
(導入前)
8
(導入後)
単位:時間
8
生産量
(導入前)
600-700
(導入後)
単位:個
600-700
その他効果身体的負荷の削減
投資回収年
単位:年
6.1
事業規模
単位:百万円
21.3
効果(年あたり)労働生産性:1名(350万円/年、賞与
を含む)の人件費に相当
ロボット導入のきっかけ堂本食品㈱は自社ブランド以外にもPB製品についても生産を行っていますが、近年の顧客ニーズの多様 化に伴う製品アイテムの増加、また生産量が増加しているにも関わらず、求人を出しても中小企業の工場 勤務には人が集まりにくい状況が続いています。
今後、人手不足が懸念されることから、工場内での過酷作業や単調な作業についての自動化と作業環 境の改善が必要となっています。ただ既存の工場のスペースに限りがあり、製品アイテムについてもどちらかと 言えば多品種少量生産で自社ブランド製品、PB製品について多様な形となっているので自動化を行うのに 通常の設備の組み合わせではラインが大型化してしまい、一度ラインを構築してしまうと製品アイテムが変更となった場合に対応に制約が出てくる可能性があることから自動化の推進が非常に困難でした。
これらの問題に対して、システムインテグレータの実績が豊富で自社でも 多数のロボット運用を行っている㈱ヒロテック様へ相談する機会があり、 工場内の問題点について見て頂いた結果、ロボットの活用で実施が可能とのお話を頂き、導入に向けて進める形となりました。
ロボット導入を終えて導入を行ったシステムとしては、ロボットのハンド部分へ製品認識のカメラと重量検査を行うロードセル、製 品を持ち上げる為の吸着ユニットが1セットで取付られています。
動作としては結束機から流れてきた製品をカメラにより製品認識を行い、 そのままピックアップしながら重量検査を行う、重量検査にてOKとなれば指定の積載方法で指定パレットへ製品ごとにパレタイズされていく、また、重量検査 でNGとなった製品については作業者側へ還流するNGコンベア上へ製品の吐 き出しを行うというものです。
ロボット導入の結果、作業者が製品を持って移動することが無くなり、労働 衛生の観点から大きく改善され専属のパレタイズ要員が不要となりました。
導入前はロボットやシステムの設定、品種設定等について非常に高度な 技術が必要と思われ、導入は困難という認識でしたが、システムインテグレ ータにてプログラムの工夫を行って頂き、多品種、多様性、また同製品でも ロットによる製品の箱サイズ誤差も比較的簡易に適時調整ができる形となっ ています。
ロボットユーザーからひとこと初めてロボットを社内へ導入 してみて、当初のイメージでは 単調な動作の繰り返しと思っ ていたのだが付帯設備の組み 合わせによって、1台で複数の 作業を同時に行ってくれる、 非常に頼もしい存在です。
この先、ますます人手不足の流れが加速するこ とから考えても今回の導入でロボットの出来るこ との幅広さや複雑な動作と正確さを目の当たり にして実感出来たのは非常に良かったです。
今まで人手に頼ってきた作業、もしくは人でない と出来ないと思っていた作業や容器に充填され る前の食品そのものを扱っている作業工程につ いてもロボット導入を進めて行きたいと考えてい ます。
ロボットシステムインテグレータからひとこと
初めて食品工場を訪問させ て 頂 いた 際 に は 従 業員 の 方々が大変な苦労をしながら 重量物を運搬されている様 子を目の当たりにし、今まで 培ってきたロボット技術で何とかしたいと強く思いました。ロボット導入時には、品種の多さや短納期で の立ち上げであったことにも大変苦労致しました。
しかしながら、実際に完成した時に、お客様か ら心より感謝された事は何より嬉しかったです。また、今までロボットシステムを理解していな かった方にも「実際にモノが自動で動く」楽しさ・ 便利さを理解して頂けたことも自信に繋がりまし た。これからもロボット技術を生かして様々な作業 の自動化に貢献していきたいと考えています。

ロボット活用ナビより  http://robo-navi.com/webroot/doc_download.html