補助事業者(企業名)(株)ナカガワフーズ
補助事業者(所在地)熊本県菊池郡菊 陽町
SIer(企業名)タイヘイテクノス(株)、
(有)モアコンセプト
SIer(所在地)熊本県熊本市
タイトル真空冷凍パックの箱詰めから箱の積み付けまでの一連工程のロボット化
企業規模中小企業
業種製造業(食料品)
用途ハンドリング
導入の主な目的生産性向上
概要真空パック製品の箱詰め工程及び段ボール箱のパレット積み工程に、ロボットを導入。
製品数34種類、箱詰め方16パターンに対応した処理方法を確立。
導入前当社の、業務は大まかに以下の工程に分類される。 肉の解体・成型・冷凍・計量・パック詰め・箱 詰め・出荷(パレット積み)、これらの全工程は作業 員が手作業で実施しており、1製品(ライン)に対して、 30名の人員を配置している。当社は上流工程の解 体・成型をセールスポイントとしており、ロボット・ 自動化は不可であるが、下流工程の箱詰め、パレッ ト積みはロボット化が可能であり、今回この工程のロ ボット化に取り組み6名の省人化が出来た。従来この 工程に従事していた人員は、上流工程へ配置転換す ることが出来、生産数のアップにも貢献している。
今回の事業で困難であったポイントは製品数の多 さと、箱詰め、パレット積みパターンの多さであった。 箱積みに関しては、ロボットハンドと挿入方法(ティー チング)の工夫により、又パレット積み方法に関して は、システムでの導入(パレットチェンジャ)により具 現化出来た。
導入後作業員が手作業で箱詰め、積み付け
概要②ロボットがパック製品を箱詰め
コンベアがパレット工程まで搬送
パレタイズロボットがパレット積み
導入ロボット(種類)垂直多関節ロボット
導入ロボット(メーカー) 川崎重工業
導入ロボット(型番)RS020NFE型
CP180LFE型
労働生産性
単位:倍
4.4
人数
(導入前)
8
(導入後)
単位:人
2
労働時間
(導入前)
7
(導入後)
単位:時間
7
生産量
(導入前)
300kg
(導入後)
単位:個
330kg
その他効果過酷作業の代替
投資回収年
単位:年
1.4
事業規模
単位:百万円
47
効果(年あたり)生産量増加:210㎏/日×240日=
50,400kg/年
利 益 増:2,268万円/年
労働生産性:6名(804万円=11.16万円
×6名×12ヶ月)の人件費に相当
ロボット導入のきっかけ(株)ナカガワフーズは創業1968年、今年で50年を迎える、主に食肉の加工・冷凍・卸、惣菜の製 造・販売を行っている会社です。顧客は大手商社、デパート、スーパー、外食チェーン他様々な業種にわ たっており、商圏も県内はもとより、広く関東圏まで及んでおります。
当社の強みは、肉の解体を作業員が手作業で行う事です。作業員が行う事のメリットは、大きさを均一 化すること、筋目に沿った処理が出来る事など、消費者のニーズに細かく対応できるところです。
これらのニーズにきめ細かに対応することが出来、業績、売上ともに伸ばしていけていると考えております。 また、ロボット化の検討の最大理由は、人員の不足にあります。現在海外実習生などを受け入れ、何とか増加する業務に対応していますが、マンパワーでの対応には限界が来ており、解決方法を探っておりました。 昨年、同業他社を視察する機会があり、梱包とパレット積みの工程でロボットが導入されており、当社でも導 入出来ないかと検討したのがきっかけとなります。
ロボット導入を終えて今回は製品を段ボールに箱詰めするロボットと、段ボールをパレットに積みつけるパレタイズロボットの導入を 行いました。箱詰めロボットは、2つの大きな課題に直面しました。1つ目はワークのピッキングの部分です。
当社の製品は、ほとんどがビニール袋に封入されたものであり、形状も様々でつかみにくいことです。
今回はこれに対応するハンドの形状、使用素材などを工夫し、問題解決しました。2つ目の課題は、製品 品目の多さです。品種約34種類、箱詰めパターン16パターンに対応することが必要で、これらを解決する ため画像の取得、ロボットの制御、段ボールの送りなど細かな連携制御を行い実現させました。パレタイズロ ボットは、設置スペースが狭く、限られており、数度の設計検討の上、ターンテーブル型のパレットチェンジャと システムで導入することにより課題を解決しま
した。 今回は、当社の生産ラインの最下層、 箱詰め、パレタイズ部での導入となり、この
工程に従事していた人員の3名を削減する ことが出来ましたが、他の工程でのロボット化 の余地は多く、今後も積極的な導入の検討 を行っていきたいと思っています。
ロボットユーザーからひとこと今後は適材適所にロボット を導入していきたいと考えてい ます。導入のきっかけでも述べてお りますが、当社の製造の売り は、作業員が精肉として解体することです。この業務のロボット化は不可能ですが、他の単 純工程、単一化された工程(パック詰め、次 工程への搬送)は、ロボット化・省力化の余地 がかなりあると考えています。ロボットが代替えした業務の人員は、解体、検 査、品質管理等、本来人間がやるべく工程に 配置転換し、今後想定される人員不足と人件 費高騰などの問題を解決できればと考えていま す。まだまだ導入したばかりですが、今後ロボット と一緒に仕事をしていくことが楽しみです。
ロボットシステムインテグレータからひとこと
今回のSI案件はかなりタ イトなスケジュールとなりました。 当初導入を予定していたロ ボットは、事業完了まで納入 することが困難となり、導入可 能なメーカーを選定したことから、レイアウトの再設計、要件の再定義などが必要となりました。又、事業を進めていく中で、顧客より追加の 要望等(ワーク、段ボール種類の増加)もあり これらを実現するためのハンドや制御の工夫を 行いました。ロボットのメリットは、顧客の製品(ワーク、段 ボール)が増えても新たにティーチングすることで 対応できることです。今回は、顧客の最下流の 工程でのロボット導入でしたが、上流工程での ロボット化も提案できればと思っております。

ロボット活用ナビより  http://robo-navi.com/webroot/doc_download.html