産業用ロボット・協働ロボットを活用するために必要なことは?

今回は、産業用ロボットや協働ロボットの活用方法について書いていきます。最近は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)化が話題になっています。産業用ロボットや協働ロボットの活用は、企業のDX化を推進していくうえでも重要な意味を今後持ってきます。

ポイントはノウハウを自社工場に蓄積すること

産業用ロボットや協働ロボットを活用するために、重要なことは、結論から申し上げると、ノウハウを自社工場に蓄積していくこと(手の内化)です。具体的には、まずは産業用ロボットや協働ロボットを導入してみることで、PDCAを回してみて、ノウハウを自社に蓄積していくことをお勧めします。

一度、導入してしまい、できるようになったことやできなかったことを理解し、少しずつ自社独自のノウハウを蓄積していきます。課題が見つかれば、その課題を記録しておき、展示会などに足を運び、できる方法を探します。

ロボットSIerがどれだけ多くの導入経験を持っていても、 多品種少量生産を行う中小製造業を相手にすると初めてのケースも多くあります。ロボットSIer任せではなく、自社でSIerに要望を出せるところまでノウハウを蓄積していけることが理想です。最初は失敗がつきものですが、長期的に考えていくべきことだと思います。

産業用ロボット業界と類似しているソフトウェア業界

私が個人的に考えていることですが、ロボットSIerと言われるようにソフトウェアのSIerと業界構造が似ている部分があります。ソフトウェアの世界で起きたことは、産業用ロボット・協働ロボットの世界でも起き得ると考えています。
日経BPから出版されている「ソフトウェアファースト(著者:及川卓也)」に記載されているように日本はソフトウェアの技術をSIerに依存し過ぎてしまいました。自社では理解できないからと外部リソースに頼りきりになっていては、成長に限界があります。

はじめは苦労の連続かもしれませんが、まずはアウトライン(製造工程に比較的影響の小さい場所)の作業から始めて、徐々に活用の幅を広げていくことを始めてみてはいかがでしょうか。