コロナ後を見据えた戦略的な対策が必要

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仕事のボリュームが減っている時だからこそ、できることが何か。今回は、そのような状況でできることを考えてみます。融資などキャッシュの確保に関しては、さまざまな方が情報を発信されているので、それ以外の内容で考えてみます。

今の状況が回復に向かってくると、あらゆる産業のサプライチェーンが見直されたり、工場の国内回帰傾向がより強まることが想定されます。特に自動車業界は、自動運転システムや電気自動車(EV)、シェアリングエコノミーなど、100年に一度の変革期を迎えています。一連のイノベーションが予定通り進んだ場合、従来の重たい組織体制のスリム化は必須であり、どこかのタイミングで組織の抜本的な改革が必要といわれてきました。

今回のコロナウイルスがそのきっかけになる可能性があり、もし自動車業界のリストラクチャリング(再構築)が本格的にスタートした場合、世界の産業界に大きな影響を及ぼすことが想定されます。

今できることは、なにか?

今できることの一例をあげて考えてみます。今やるべきことの一つとして、「通常作業の標準化」をできる仕組みを作ることが大切です。サプライチェーン全体が見直され、生産性を向上させようという動きは強くなるでしょう。今のうちに自社の生産性を向上させる方法を考えておくべきです。

特に生産性を向上させる方法としては、ITの活用やロボット導入など、さまざまな方法が考えられます。これまで、苦手意識があり、取り組むことが後回しになっていたのであれば、これを機会に検討を始めてみてはいかがでしょうか。

ITやロボット等を導入する前に必要なことは、現状を正しく把握しておくことです。「通常作業の標準化」がされている企業は、どんな施策を打つにしても重要です。

例えば産業用ロボットは、基本的には、決まった作業を繰り返し行うことが得意です。供給工程にロボットを導入したい場合、製品(ワーク)の品種数やサイズ、重さなど、ロボットに指示するために必要な情報は多数あります。これまで、担当者が感覚で対応している内容など、一度整理してみることが重要です。これを機会に工場内の暗黙知になっているものを再度見直してみてはいかがでしょうか。

まとめ

新型コロナウイルス感染拡大の影響がいよいよ製造業にも及び始めています。メーカーが本格的な生産調整に入った場合、来年度以降の設備投資が凍結されるなど、影響が長期化する可能性が高まります。政府は大規模な経済対策を検討中ですが、経済活動の自粛と景気刺激策は基本的に矛盾してしまうので、100%の効果を発揮できる保証はありません。各メーカーの生産調整がどれだけの規模となるのか、見極める必要がありそうです。そして、先を見据えたうえで、今自社でできる対策を打つことが大切です。今回は、今できることの一例のご紹介でした。