競争力のあるFPCとして量産へ
日本メクトロンは10月12日、誘電特性に優れ、かつ、価格と折り曲げ性にも優れた新構造の高速伝送用FPCを開発し、量産体制を確立したと発表しました。
現在5Gの高速伝送用FPCとして実用化されているLCP FPCは、誘電特性に優れているものの、価格と折り曲げ性が課題となっていました。
この課題解決に向け同社では、変性ポリイミド(MPI)と低誘電接着剤を組み合わせたFPI(以下、MPI FPC)を開発しました。これにより、LCP FPC相当の伝送特性を維持しつつ、耐折り曲げ性や耐熱性も向上させることができました。
同社では、新構造のFPCに汎用性のある材料を組み合わせて、価格的にも競争力のあるFPCを提供するとしています。
2021年にはさらに高周波帯域のFPCを提供
同社が開発したMPI FPCは、USB4.0やPCI Expressなどのシリアル通信規格に適合し、5G基地局をはじめ、コネクティッドカー、各種アンテナ、データセンターなど幅広い用途に活用することが可能です。
同社では今回のMPI FPCにとどまらず、2021年には、さらに高周波帯域の伝送特性に優れたFPCとして、低誘電損失のフッ素樹脂を用いたFPCを提供するとしています。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
日本メクトロン プレスリリース
https://www.mektron.co.jp/news/press/press_1012/