ADAS搭載車の今後の課題に応える

日清紡メカトロニクスとエレファンテックは10月7日、IMPC技術を用いたADAS(先進運転支援システム)搭載車向け配線一体型成形部品の開発で協業すると発表しました。

自動運転の実現には、多くの部品と製造工程が必要ですが、今後は、これらをいかに少なくし、多様なセンサー等を統合させることができるかということが課題となってきます。

そこで両社は、少ない部品点数で多くの機能を搭載できるよう、樹脂と配線・機能が一体化した成形部品を開発することとしました。

軽量化、薄型化、コスト減を可能にするIMPC技術

今回のADAS車向け配線一体型成形部品の開発で用いるIMPC技術は、エレファンテックが保有する立体配線技術です。

この技術は、従来の樹脂と電子回路を別々に設計・製造して組み合わせる部品最適化構造とは異なり、部品全体を一体化・最適化する設計・製造ソリューションです。これにより、軽量化、薄型化、コスト減等が可能となります。

2023年の量産を目指す

両社は、日清紡メカトロニクスグループが保有する射出成形技術とエレファンテックのIMPC技術を組み合わせ、樹脂と配線・機能が一体化した成形部品を開発し、プロトタイプを完成させました。今後は量産に向けて開発を行い、2023年の量産を目指すとしています。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

日清紡メカトロニクス ニュースリリース
https://www.nisshinbo-mechatronics.co.jp/