「生産は持ち直している」を据え置き
経済産業省は11月30日、10月の鉱工業生産指数を発表しました。
これによると、10月の鉱工業生産指数は前月比3.8%上昇の95.0となり、5ヶ月連続で上昇しました。このため経産省では、10月の基調判断を「生産は持ち直している」を据え置くこととしました。
鉱工業生産は、2月から5月までは新型コロナウイルス感染症の影響で低下し続けましたが、6月以降、上昇に転じています。10月の鉱工業生産は、当初の試算値を上回り、上昇幅は今基準内で3番目の大きさとなりました。
自動車工業、感染拡大前上回る指数値
10月の業種別鉱工業生産では、全15業種のうち12業種が前月より上昇しました。なかでも特に上昇に寄与したのは、汎用・業務用機械工業、自動車工業、電気・情報通信機械工業です。
上昇寄与が最も大きかったのは汎用・業務用機械工業で、前月比17.9%と2ヶ月ぶりに大幅に上昇しました。上昇要因は需要の増加としています。
次いで上昇寄与が大きかったのは自動車工業で、前月比6.8%と5ヶ月連続の上昇となりました。自動車工業の10月の指数値は104.7となり、感染拡大前である1月の指数値104.3を上回っています。
自動車工業の上昇要因は、普通自動車と普通トラックで、普通自動車は輸出向け生産増、普通トラックは工場の稼働率回復による増産としています。
(画像はプレスリリースより)
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経済産業省 経済解析室ニュース
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