年内の実用化目指す

昭和電線ケーブルシステム(以下、CS)は9月2日、株式会社TYKと共同で流動溶融銅中の極微量用酸素濃度を測定できる酸素センサを共同開発したと発表しました。

このセンサをCSの「高機能無酸素銅MiDIP」製造装置に組み込むことで、高機能無酸素銅の品質向上と50%増産が可能になるとしています。

同社では年内にセンサを実用化し、安定供給と車載分野での販売量拡大を目指す考えです。また同センサの実用化により、エネルギー消費や二酸化炭素排出量の削減にも貢献できるとしています。

EV普及と電子機器の高性能化で高機能無酸素銅の需要高まる

無酸素銅とは、酸素濃度10ppm以下の純銅材のことです。

高機能無酸素銅は、近年の電気自動車の普及や電子機器の高性能化とともに需要が高まり、増産が求められていますが、製造過程における溶融銅の酸素濃度の連続的な把握に課題がありました。

今回両社が開発した酸素センサでは、流動溶融銅中の極微量酸素の濃度を1ppm以下の精度で、連続的な長時間測定が可能となります。

同社では、同センサの年内実用化に向け、設計の適正化や試運転などで再現性を確認するとしています。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

昭和電線ケーブルシステム ニュースリリース
https://www.swcc.co.jp/hd/news/news_3215.html