中小企業の業況判断DI、7期ぶり上昇

中小企業庁と中小機構は9月30日、2020年7-9月期の中小企業景況調査の結果を取りまとめ、公開しました。

同調査は、全国の中小企業約1万9千社の業況判断・売上高等のDI値を、産業別、地域別等に算出する景気動向調査で、四半期ごとに行われています。

これによると、2020年7-9月期の全産業における業況判断DIはマイナス34.1と、前期のマイナス64.1から7期ぶりにマイナス幅が縮小しました。全産業の業況判断DIは、地域別に見ても全ての地域でマイナス幅が縮小しています。

また、全産業の長期資金借入難易度DIは、前期より2.2ポイント増と2期連続で上昇し、短期資金借入難易度DIについても、前期より1.9ポイント増となり5期ぶりに上昇しました。

製造業は全業種・全地域のマイナス幅が縮小

このうち製造業については、2020年7-9月期の業況判断DIはマイナス40.8となり、前期のマイナス65.9から9期ぶりにマイナス幅が縮小しました。地域別製造業の業況判断も、全ての地域で上昇しています。

製造業は14業種の内訳で見ても、全ての業種でマイナス幅が縮小しています。中でも、前期マイナス幅が大きかった輸送用機械器具については、今期はマイナス41.1となり前期より27.7ポイント上昇しました。

(画像は中小企業庁ホームページより)

▼外部リンク

中小企業景況調査
https://www.smrj.go.jp/